NAC
N-アセチルシステイン
エビデンススコア
7.0 / 10
アミノ酸ヒト試験あり
システインの安定化誘導体。グルタチオン産生増加・強力な抗酸化・解毒・去痰作用を持ち、アセトアミノフェン中毒の解毒薬としても医療で使用される。
NAC(N-アセチルシステイン)はアミノ酸システインのアセチル化誘導体で、経口摂取で吸収されたのち細胞内でシステインに変換されグルタチオン合成の律速基質として機能します。
抗酸化作用に加え、気道の粘液を分解する去痰作用があり慢性閉塞性肺疾患(COPD)への臨床使用が確立しています。アセトアミノフェン(タイレノール)中毒の解毒薬として静脈注射での使用も医療現場で標準的です。近年ではNAC+グリシンの組み合わせで高齢者のグルタチオン産生回復・ミトコンドリア機能改善を示した研究が注目されています。酸化ストレス・炎症との関連が研究されている精神神経系疾患(強迫性障害・双極性障害)への応用も探索されています。
推奨摂取量
600〜1800 mg
注意事項
一部の方で悪心・嘔吐・下痢が生じることがあります。気管支喘息の方は気管支痙攣が誘発される場合があります。
薬物相互作用
ニトログリセリンとの相互作用(血圧低下・頭痛)が報告されています。活性炭と同時摂取すると吸収が阻害されます。
よくある質問
NACはいつ飲むのがいい?▾
食事と一緒か食後に摂取する方法が一般的です。空腹時は胃への刺激を感じる場合があります。抗酸化・グルタチオン産生サポートを目的とする場合は朝食後が選ばれることが多く、1日2回(朝・夕)に分けて摂取する方法も用いられます。
NACの副作用は?▾
高用量では吐き気・嘔吐・下痢が報告されています。まれに皮膚発疹が生じる場合があります。気管支喘息の方は喀痰の増加・気管支けいれんが誘発されることがあるため使用前に医師に確認してください。血液凝固に影響する薬との相互作用も報告されています。
NACの効果はいつ頃から出る?▾
グルタチオンの前駆体として体内の抗酸化能を高める働きが期待されており、数週間〜数ヶ月の継続使用で変化が現れることがあります。感染症・解毒系のサポートは比較的早い段階から機能すると考えられていますが、長期的な効果の評価には継続が前提です。
NACを摂るにあたって注意すべき飲み合わせは?▾
ニトログリセリンなどの硝酸塩薬との併用は血圧低下・頭痛を引き起こす可能性があります。また免疫抑制剤・抗凝固薬との相互作用も報告されています。いずれかの薬を服用している場合は必ず医師・薬剤師に相談してからNACを使用してください。